ソフトウェア・シンポジウム 2020 (オンライン開催)

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基調講演(1) ... 1日目(6/17) 16:30-17:30

講演題目:啄木と平泉文化 ~地方発・新たな価値の創造~
講演者:山本 玲子 氏 (啄木ソムリエ)
司会:野村 行憲 (岩手県立産業技術短期大学校)
概要:
かつては地方が中央政権から差別と蔑視と偏見を受け、中央から金や馬、鷲羽が狙われて、常に戦争が絶えなかったのですが、藤原清衡が都から攻められることのない、平和な理想郷を築こうとしました。
それは武力ではなく、文化の力で成し遂げようとしました。そうして京にも勝るとも劣らない平泉文化があることを見せつけました。
一方、啄木は故郷を「自然の大殿堂」と表現し、故郷を愛し、歌の力で故郷の素晴らしさを認識させました。平泉文化も啄木も、地方から新たな価値を創造したといえると思います。

基調講演(2) ... 2日目(6/18) 13:00-14:00

講演題目:第3次AIブームを考える ~情報科学を駆使した実社会データ連携~
講演者:長谷山 美紀 教授 (北海道大学)
司会:本多 慶匡 (東京エレクトロン)
概要:
AIに関する研究は、ブームと冬の時代を繰り返しながら発展してきました。現在の第3次AIブームの背景と言われる深層学習は、データからコンピュータが自動的に特徴を抽出する技術で、今まで直面してきた問題に1つの解法を与えるものとして期待されています。一方で、このような最先端のAI技術も、実社会のデータを対象とした際に新たな問題に直面しています。AIは、再び冬の時代を迎えるのでしょうか?それとも、社会基盤技術として定着していくのでしょうか?本講演では、具体的な取り組みを紹介しながら、実社会のデータ連携が進む次世代AI技術について議論します。