ソフトウェア・シンポジウム 2022 in 盛岡

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ソフトウェア・シンポジウム 2022 で 17 年目を迎えるワーキンググループでの活動は,ソフトウェア技術にまつわるさまざまなテーマや課題に関する発表,議論を行うことで,参加者やグループがそれぞれの方向性を見いだしていくための場です.昨年から継続して,参加者のさまざまな要望に応えるために,ワーキンググループ (Working Group : WG) の他に,チュートリアル (Tutorial Session : TS) も用意しました.

今回はハイブリッド開催となりますので,開催時間はワーキンググループ,チュートリアル毎に違います.概要,運営方法,開催時間を確認のうえ,興味のあるワーキンググループあるいはチュートリアルにご参加ください.多くのみなさまの参加をお待ちしております.

WG名前
1 (PD) 「よいプロセス設計」とは何か?
2 (TP) チームパフォーマンスのリアルタイム向上策の実装
3 (DX) 御社のソフトウェア、制御できてます?~DXと技術的負債にうまく付き合う法~
4 (QA) SEA SigSQA分科会 新しい品質保証のかたちを目指してSS2022
5 (ET) エンジニアのトリセツ #6 ~エンジニア成長の肥料はどこから?:ガラパゴス Vs. オープンサイエンス~
6 (AQ) QA2AQワークショップでアジャイル品質を学ぼう
TS名前
1 (SP) SPARK/Ada 超入門 ~プログラム自動検証への道~
2 (FA) 開発現場でのファシリテーション考察

(順序不同,英字二文字は略称)

WG1: 「よいプロセス設計」とは何か?

リーダ:

八木将計 (日立製作所)

概要:

プロセス設計は、あらゆる生産的活動の中心的な技術です。しかしながらプロセス設計に関連する技術は、ソフト ウェア工学視点に加え、経営管理視点やデザイン視点など学際的な領域でもあり、適用される分析・設計・検証な どの技術が統一的に語られていない上に、属人的なスキルやセンスに依存している部分も大きいと考えられます。 実際の開発や業務の現場でも上手くプロセス設計ができているところは稀であり、本領域の技術力向上は、IT技術 の社会への浸透が加速する中、今後さらに重要な領域となってくると考えています。プロセス設計分科会(SIGPD)は 以上のような背景から、プロセス設計技術を軸に、ソフトウェア開発を含めたさまざまな分野への効果的な適用方 法について体系的に整理することを目的として設立に至りました。

本WGでは、プロセス設計分科会(SIGPD)の設立第1回目のSSWG企画として、プロセスの設計とその適用方法の体系的整理という分科会の目的を視野に入れた上で、「『よいプロセス設計』とは何か」について議論を深めたいと思います。

想定参加人数:

10名~20名

参加の条件:

・開発プロセスの設計や改善のの経験がある方
・プロセス設計やその適用方法に課題を感じている方
・プロセス設計分科会(SIGPD)に興味のある方
※簡単なポジションペーパーをご準備ください(口頭でも可です。WG1日目で使用します)

運営方法・備考:

グループで議論します
(想定アジェンダ)
[1日目]
・プロセス設計分科会(SIGPD)の活動紹介(1時間)
・参加者のポジションペーパーの紹介(1時間)
・「プロセス設計」の共通理解の議論(1~2時間)
[2日目]
・「よいプロセス設計」の定義(1時間)
・「よいプロセス設計」に共通する要件(2時間)
・ワーキンググループ議論まとめ(1時間)

メーリングリストのアドレス:

ss2022-pd @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)

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WG2: チームパフォーマンスのリアルタイム向上策の実装

リーダ:

米島博司(パフォーマンス・インプルーブメント・アソシエイツ)、鈴木克明(熊本大学大学院)

概要:

 アジャイル開発が実装とテストを繰り返しながら開発を進めるのと同様に、開発チームにおいては、チーム全体 及び構成メンバー個々のパフォーマンスが開発環境やソフトウェア技術革新に対応できるよう、リアルタイムに成 長していくことが恒常的に求めらます。
 中長期的な人材育成をベースに置きつつも、如何にして現在のチーム力を同時継続的に向上させるための仕組み を実装するかが成功への鍵となります。
 今回のワークショップでは、こうした視点から、どのようなアプローチがあるかを参加者の事例や展望などを材 料に議論を行い、課題と対策を掘り下げます。

想定参加人数:

10名程度

参加の条件:

ポジションペーパー(自己紹介と現在の課題・テーマ:スライド1~2枚程度)

運営方法・備考:

 ワークショップ形式。参加者全員の発表と議論により、課題を明確にし、今後の対策について検討します。

メーリングリストのアドレス:

ss2022-tp @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)

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WG3: 御社のソフトウェア、制御できてます?~DXと技術的負債にうまく付き合う法~

リーダ:

伊藤順一 (ソフトウェア・メインテナンス研究会(SERC))

概要:

DXレポートでは、レガシーシステムにおける技術的負債の増加によりDXの足かせになっている、と報告されています。SERCでは2020年から技術的負債の研究と可視化簡易調査票の作成に取り組んできました。SSでのワーキング開催、SERCフォーラムの開催を重ね、調査票をブラッシュアップしてきました。結果、技術的負債の問題は、レガシーシステムだけではなく、DXに取り込む過程においても、ソフトウェアのライフサイクル(進化)の中で必ず入り込む永遠のテーマである、という考えに至りました。

今年は、技術的負債を制御(コントロール)をできる範囲に納めるための研究に取り組みます。DXと技術的負債にうまく付き合う方法を見つけるため、ソフトウェア保守開発のプロセス、ITシステム、ソフトウェア資産の整理と見直しをキーワードに、今年もワーキングを開催することにしました。

DXを担当して技術的負債に直面している方、保守開発の現場でソフトウェアの制御(コントロール)に苦心されている方、是非皆さまのご意見をお聞かせください。

尚、当研究会のフォーラムをワーキンググループの名前で開催します。
興味のある方は参加をお願いします。
日時: 2022年5月14日(土)15時~18時
場所: Zoomによるオンライン形式
申し込み: https://www.serc-j.jp/

想定参加人数:

10名程度

参加の条件:

あなたが直面した「技術的負債」で印象的だったものがあればメモしておいてください。「参加条件」及び「ポジションペーパの準備」はありません。

運営方法・備考:

ワーキングはZoomとMiroを利用してディスカッションします。

その他:

2022/6/9(木)13:30-17:30
2022/6/10(金)10:00-12:00(予備)

メーリングリストのアドレス:

ss2022-dx @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)

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WG4: SEA SigSQA分科会 新しい品質保証のかたちを目指してSS2022

リーダ:

伊藤潤平 (ウイングアーク1st), 大野泰代 (RevComm), 小島直毅 (リンクアンドモチベーション), 常盤香央里 (グロース・アーキテクチャ&チームス), 西康晴 (電気通信大学), 三輪東 (SCSK), 山本久仁朗 (ビズリーチ)

概要:

 今年もやります,新しい品質保証のかたちをめざして!
SigSQAでは,イマドキの品質保証を意識し,直観的で使いやすいモノや考え方を提供することを目指しています.最近では,QMファンネル,QAスタイルファインダーを送り出し,JaSST'22 Tokyoでは企画セッションを担当させていただくなど,積極的に活動しております.
 今年はQMファンネルを使ったワーキングを行います。
 自社の開発・品質チームについて分析していただきつつ,将来ありたい姿にどうやって近づいていくのかのイメージをお持ち帰り頂けるようなワーキングにしていきたいと考えております。
 今回も楽しくワイガヤと開催しましょう!

想定参加人数:

20名

参加の条件:

SQAに興味を持たれている方々であれば,条件は問いません.事前知識なども不要です.
SQAがよく分からないという方,SQA は不要という方,SQAに関して一家言のある方,自分たちのSQAは素晴らしいという方,SQAで悩んでいるという方,すべてWelcomeです.

運営方法・備考:

オンライン開催です.フリーで活用できるツールを利用します.詳細は追ってご連絡いたします.
以下のようなスケジュールで開催予定です.
6/9(木)13:30-18:00  1日目ワーキング
6/9(木)18:30頃から  オンライン情報交換会(自由参加)
6/10(金)9:00-12:00  2日目ワーキング

メーリングリストのアドレス:

ss2022-qa @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)

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WG5: エンジニアのトリセツ #6 ~エンジニア成長の肥料はどこから?:ガラパゴス Vs. オープンサイエンス~

リーダ:

松尾谷 徹 (デバッグ工学研究所),増田 礼子 (フェリカネットワークス),古畑 慶次 (デンソー),辻 達諭 (L&Cトレーニング),森本 千佳子 (東京理科大学)

概要:

コロナ禍は,インターネットを介した社会との繋がりを強化させ,
人々はその急激な変化の受容に大きな温度差を生みました.
温度差なのでプラスかマイナスですが,「ワケワカラン!:困惑」が付いてきました.
近視眼的なリモートワークの功罪とは別に,インターネット自身は入口機能で,
もっと深い何かが潜んでいると気づきませんか?

このWGは,そんな気づきやもやもや感を持つエンジニアが,
エンジニアとしてインターネットの先に潜んでいる世界・・・
「オープンサイエンスのトレンド」について,情報交換と討論を行います.
エンジニアが成長する肥料はどこから来るのでしょうか.
また,その肥料は何なのでしょうか.
肥料の要素について議論していきます.

オープンほげほげとは?
たとえば「エンジニアは企業のクローズド資源として情報拘束する文化」(ガラパゴス?) の
反対側にあるもので,交流により企業にも貢献できる働き方や成長を求める文化です.

想定参加人数:

リアル開催の場合:10名程度
オンライン開催の場合:制限なし

参加の条件:

なし

運営方法・備考:

識者 (自称) のプレゼンをテーマに自由討論

[スケジュール]
・1日目:
  6/9(木) 13:00-17:00
  6/9(木) 17:00-18:00 情報交換会 (参加自由・1時間程度を予定)
・2日目:
  6/10(金) 9:00-12:00

[開催形態等]
・ 盛岡スタジオとオンラインでのハイブリット開催
・ ZoomとWeb上で共同編集できる専用サイトを利用します.詳細は別途ご連絡いたします.

メーリングリストのアドレス:

ss2022-et @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)

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WG6: QA2AQワークショップでアジャイル品質を学ぼう

リーダ:

永田 敦 (サイボウズ株式会社)

概要:

サイボウズでは23あるQA2AQパターンのうち、12のパターンをワークショップで学んできた。

想定参加人数:

16名程度

参加の条件:

・アジャイルの品質と品質保証に興味を持っている人、アジャイル開発を実践されている人が望ましい
・スクラムのフレームワークやアクティビティを理解している人:スクラムでの用語を使っていきます。スクラムの解説は行いません
・「QA to AQ:アジャイル品質パターンによる、伝統的な品質保証からアジャイル品質への変革」に目を通しておいてください
 https://codezine.jp/article/corner/813

運営方法:

第1部:QA2AQパターンの概説:23のパターンから、ワークショップで体験、
   議論する6つのパターンの解説をする
第2部:事例を使って、開設したパターンを使ってみて、議論をする

どのパターンを使うかは、参加人数などで決めていきたいと思います

メーリングリストのアドレス:

ss2022-aq @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)

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TS1: SPARK/Ada 超入門 ~プログラム自動検証への道~

リーダ:

張 漢明(南山大学),小田 朋宏(SRA)

概要:

SPARK/Adaを用いたプログラム自動検証のチュートリアルを通じて「仕様記述」について議論します。SPARK 言語は、事後条件、事前条件、不変条件などの仕様を記述することができる実行可能な Ada のサブセットで、静的解析やプログラムの自動検証を支援する環境が整備されています。プログラム自動検証の鍵となるものが「形式仕様」です。仕様を「形式化」することでプログラム検証の自動化への道が開かれます。本ワーキンググループでは、具体的なプログラム検証例を用いて、実用的なプログラム開発における形式仕様の導入について議論したいと思います。

想定参加人数:

10名

参加者の条件:

 ソフトウェア開発における形式仕様およびプログラム検証に関心がある方。

運営方法:

以下を予定しています。

1日目(6月9日(木)午後)
オンラインによるチュートリアル
講師:Johannes Kanig(AdaCore)
英語(オンライン)で行います。適宜日本語によるサポートを行います。事前知識は必要ありません。各自、PCを用意してください。

2日目(6月10日(金)午前)
オンラインによるチュートリアル&議論

メーリングリストのアドレス:

ss2022-sp @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)

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TS2: 開発現場でのファシリテーション考察

リーダ:

森 薫子 (株式会社 B),玉城 理恵子 (富士通クラウドテクノロジーズ株式会社)

概要:

コロナ禍も3年目となり様々な変化が当たり前になる中で、ミーティングのあり方も多様化してきました。
また、コロナ禍以降に社会人になった、既存の当たり前から分断された世代も増える中で、人と人とのコミュニケーション方法や気持ちに関する悩みも複雑化してきてる様に感じます。

そこで今回は改めて「ファシリテーション」に立ち戻り、気軽なミーティングから、レビュー会、定例進捗会議、チームビルディングなど、人々が集まる会をどう作っていくか、今の時代のファシリテーションとはどうあるべきかについて、ワークショップを通して参加者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

想定参加人数:

15名程度(20名Max位)

参加者の条件:

ワークショップへの参加に同意いただける方(意見交換などをお願いします)

運営方法:

オンライン開催(3時間程度)

メーリングリストのアドレス:

ss2022-fa @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)

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メーリングリストのログを取得する方法

メーリングリストのアドレスの名前の末尾に "-ctl" を付加してこれを宛先として,メールの本文の先頭を get 1-last としたメールを送ると,ログを取得することができます.

例えば,“WG1 「よいプロセス設計」とは何か?”の場合,メーリングリストのアドレスが ss2022-pd @ sea.jp ですから,宛先は ss2022-pd-ctl @ sea.jp,本文は get 1-last となります.

このときに,メーリングリストに登録されたメールアドレスからしか取得できませんので,ご注意ください.

get の代わりに help を送ると,メーリングリストの使い方が返送されます.