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ソフトウェア・シンポジウム 2024 で 19 年目を迎えるワーキンググループでの活動は,ソフトウェア技術にまつわるさまざまなテーマや課題に関する発表,議論を行うことで,参加者やグループがそれぞれの方向性を見いだしていくための場です.

今回はハイブリッド開催となりますので,開催時間はワーキンググループ毎に違います.概要,運営方法,開催時間を確認のうえ,興味のあるワーキンググループにご参加ください.ワーキンググループに申込み後、メーリングリストに登録します.リーダやメンバのみなさまとのやり取りに活用してください.多くのみなさまの参加をお待ちしております.

WG1 (fu) 未来のソフトウェアエンジニアはどんな人? どうやって育成する?
WG2 (da) 今こそ考えたい! データを活用した品質改善戦略!
WG3 (td) 増殖する技術的負債との付き合い方を考える
WG4 (ai) 知識労働とAI
WG5 (qa) SigSQA 分科会新しい品質保証のかたちを目指して SS2024
~イマドキの品質保証をワーク探索、発見から技術継承や育成について議論~
WG6 (eg) エンジニアのトリセツ #8
「Work Sustainability」~Sustainable Working for Happy Engineer's Life~
WG7 (ss) コマンドとシェルスクリプトで100億件超の気象庁アメダスデータを処理するワーキンググループ
WG8 (ag) アジャイル開発での品質を議論しよう
WG9 (mo) モデリングソン

(順序不同,英字二文字は略称)
メーリングリストのログを取得する方法

WG1:未来のソフトウェアエンジニアはどんな人?どうやって育成する?

◆リーダ:
米島博司(パフォーマンス・インプルーブメント・アソシエイツ)
◆概要:
生成AIをはじめとする技術革新が加速度的に拡がっていくこれからの時代において、人々の役に立つシステムやツールを創造するソフトウェアエンジニアは、もはやプログラムを書くだけではなく、もっと創造的な資質や能力が求められることになると思われます。そういう時代におけるソフトウェアエンジニアは一体何をしているのか、どんな仕事をしているのかを思い描きながら、これらに求められる資質や能力は何かを議論します。 また、そのような次世代のソフトウェアエンジニアをどのように育成すべきか、その教育はどうあるべきか(知識体系、スキル、…)についても明らかにできればと思います。当ワーキンググループでは、このようなテーマについても取り上げますので、関心のある方はぜひメンバーとしてご参加ください。
◆想定参加人数:10名程度
◆ワーキンググループ参加者の条件:ポジジョンペーパによる簡単な自己紹介とテーマの概要を開催前に提出していただきます。
◆運営方法:ワーキンググループはワークショップ形式で、参加者がそれぞれテーマを持ち寄り、みんなで議論する形式で進めます。会場参加とオンライン参加のハイブリッドで運営します。
◆メーリングリストのアドレス:
ss2024-fu @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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WG2:今こそ考えたい! データを活用した品質改善戦略!

◆リーダ:
亀井亮介(株式会社マネーフォワード MFBC-CTO室 QA推進部部長)
衣笠駿(株式会社マネーフォワード CQO室)
◆概要:
データの活用は品質改善の核心であり、ウォーターフォールからアジャイル・スクラムへの移行、技術革新がその土壌を豊かにしています。ログ、ソースコード、テスト、欠陥評価を容易にするツールが充実し、バックエンド、フロントエンド、インフラ、SRE、QAといったエンジニアの役割は多様化。開発規模や形態がマイクロサービスからモノシリックに至るまで様々ですが、それぞれの状況に適したデータの活用方法は存在します。本セッションでは、参加者の置かれた環境や状況を踏まえ、データの取得から活用、運用までのプロセスを深掘りします。普遍的なデータ利用法と共に、どのようにデータを活用して品質改善に繋げるかを共に探求します。
◆想定参加人数:10名
◆ワーキンググループ参加者の条件:
- ポジションペーパーは提出お願いします
- エンジニア、非エンジニアは問いません
- 品質向上のためにデータを活用したい方
- 品質に課題を持ち、解決策に興味がある方
◆運営方法:
- 会場参加とオンライン参加のハイブリット開催をします
- ポジションペーパーをもとに自己紹介
- 議題「何のデータを取得するか」※ポジションペーパーを確認した上で、調整します。
- 議題「データをどう活用するか」※ポジションペーパーを確認した上で、調整します。
- ツール
 - Zoom(オンライン参加があれば)
 - Miroなどホワイトボード
 - プロジェクター
 - マイク
◆その他:
1日目の後に懇親会を予定しています。
◆メーリングリストのアドレス:
ss2024-da @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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WG3:増殖する技術的負債との付き合い方を考える

◆リーダ:
伊藤順一(ソフトウェア技術者協会 ソフトウェア・メインテナンス研究会)
◆概要:
ソフトウェア・メインテナンス研究会では、「技術的負債」について、負債を発生させない予防策や、今ある負債を軽減(返済)するための解決策について研究活動をしています。負債はソフトウェアの設計書やソースコードだけの問題ではなく、ソフトウェアの保守・開発・運用している環境、組織、プロセスについても技術的負債があると考え、技術的負債を可視化する「技術的負債簡易調査票」を作成しました。ワーキングでは、ソフトウェアの進化に係わる皆さまに調査票を記入頂き技術的負債を見える化し、返済についてのアイデア、経営層に示す方法等をディスカッションします。「技術的負債」で悩んでいる方、「技術的負債」という言葉に興味がある方は是非ご参加ください。
◆ワーキングの構成(案):
・技術的負債の研究成果の発表
・技術的負債簡易調査票の記入(説明含む)
・結果の集約と傾向を把握
・見つけた技術的負債の返済アイデア、経営層に示す方法等の意見交換
◆想定参加人数:15名程度
◆ワーキンググループ参加者の条件:
「参加条件」及び「ポジションペーパの準備」はありません。あなたが直面した「技術的負債」で印象的だったものがあれば、メモしておいてください。
◆運営方法:
参加者に技術的負債簡易調査票を記入して頂き、返済についてディスカッションする予定です。
◆その他:
開催日時は次の通りを予定しています。
2024/6/13(木) 13:30-17:30
2024/6/14(金) 9:00-12:00
◆メーリングリストのアドレス:
ss2024-td @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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WG4:知識労働とAI

◆リーダ:
田中康(奈良先端科学技術大学院大学/有限会社ケイプラス・ソリューションズ)
中村航一(日本IBM株式会社)
◆概要:
Osterweilは、そのエポックメイキングな論文「Software Processes Are Software Too」で、ソフトウェア製品の開発または進化を実現するための一連の知識労働プロセスもソフトウェアだとして、ソフトウェアエンジニアリングのスコープに入れるべきであると主張しました。
しかし、彼の主張はその後、知識労働プロセスをプログラムとして実装する方法(すなわち、知識労働の過程をプログラムとして固定化する方法)の探究として曲解され、大きな成果が見えないまま、敢えて言うならば失敗に終わりました。
そして今日、Chat GPTが登場してからというもの、AI技術とそれらを活用したサービスは日進月歩と表現される以上の加速感を持って目の前に現れています。
状況に応じた柔軟性や継続的な学習という人の能力の特徴が現れる知識労働をプログラムとして固定化しようとして失敗に終わった試みに対して、AIの活用は、Osterweilの主張を再び議論の俎上にのせる可能性を秘めているのではと仮説します。
本WGでは、機械学習とディープラーニングや自然言語処理 (NLP)などのAI技術の中身の議論ではなく、AIが知識労働をいかに支援しうるのかについて、肩の力を抜いたオープンな議論をします。
プログラムは、WG主要メンバーであるIBMからwatsonx Orchestrateの取り組みの紹介や、プロセスモデリングを概念構造モデルとして扱う手法であるPRePモデルでのプロセスパターンの再利用の取り組みの紹介を受けたのち、参加者によるオープンな議論を予定します。
◆想定参加人数:8名
◆ワーキンググループ参加者の条件 :
事前提出の必要はありませんが、本件に関してアイディアや主張がある場合は、ポジションを説明するスライド等の資料をご用意いただけると議論が活性化すると考えています。
また、今年度のSS投稿論文「Osterweilの夢はAIで開くか」の発表(6/12の16:00~16:45)にご参加いただくか、もしくは投稿論文に目を通していただけると議論の事前すり合わせがスムーズだと考えます。
参加者には、Osterweilの論文「Software Processes Are Software Too」と、その10年後の論文「Software Processes are Software Too」の日本語訳を事前に展開します。
◆運営方法:
[1日目]
・参加者自己紹介
・Osterweilの論文の要旨説明
・IBM watsonx Orchestrateの取り組み説明
・PRePモデルによるプロセスパターンの再利用について
・参加者によるポジショントーク
・議論の中心テーマを参加者で合意
・オープン議論(議論をその場で、マインドマップ化して共有予定)
・2日目の進めかたを決める
[2日目]
・1日目に決めた進めかたに従う
◆その他:
*リモート参加となる場合は、お申し込み時にお知らせください。
*1日目の終了後にWGメンバーでの懇親会を予定してます。
◆メーリングリストのアドレス:
ss2024-ai @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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WG5:SigSQA分科会 新しい品質保証のかたちを目指してSS2024
~イマドキの品質保証をワーク探索、発見から技術継承や育成について議論~

◆リーダ:
井関武史(エクスジェンネットワークス)
井芹洋輝(ASTER)
伊藤潤平(ウィングアーク1st)
大野泰代(RevComm)
小島直毅(Adobe)
後藤優斗(Accenture)
滝田諭(パイオニアシステムテクノロジー)
常盤香央里(グロースアーキテクチャ&チームス)
三輪東(SCSK)
山本久仁朗(ビズリーチ)
◆概要:
SigSQAではQAファンネルやQMファンネルなどの公表を通じてQAにおけるロールの整理やエンジニアのキャリアパス支援などに貢献してきました.今年のワークショップでは,QAの技術継承や育成をテーマにワーキングを提供いたします.1日目は,一般的に言われる「高スピード&高品質」の「高」を適切に定めるためにQAに求められることは何かについてワーク探索します.参加者の方から切実なお悩みを頂ければ,その内容も取り上げて深堀します.2日目は,1日目のワークで抽出された内容から,技術継承や育成にテーマを絞り議論を深めていきます.
◆想定参加人数:20名
◆ワーキンググループ参加者の条件:
SQAに興味を持たれている方々であれば,条件は問いません.事前知識なども不要です.教育,研究,開発,QA,マネージャー,経営,スクラムマスター,プロダクトオーナー,どのような方でも歓迎いたします.
◆運営方法:
オンライン開催です.フリーで活用できるツールを利用します.詳細はWG参加者に別途ご連絡いたします.
以下のようなスケジュールで開催予定です.
 6/13(木)13:30-18:00  1日目ワーキング
 6/14(金) 9:00-12:00  2日目ワーキング
◆メーリングリストのアドレス:
ss2024-qa @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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WG6:エンジニアのトリセツ #8
「Work Sustainability」~Sustainable Working for Happy Engineer's Life~

◆リーダ:
松尾谷 徹 (デバッグ工学研究所)
増田 礼子 (フェリカネットワークス)
古畑 慶次 (生産経営研究所)
辻 達諭 (L&Cトレーニング)
森本 千佳子 (東京理科大学)
片山 立 ( 夢・アーキテクティング工房)
◆概要:
エンジニアとして働く上で,達成感や満足感は大切です.
同時に,持続可能な働き方も大切です.
では,エンジニアの持続可能な働き方とはどのようなものでしょうか?
働くことでストレスが生じるのは避けられません.
だからこそ,乗り越えて行くレジリエンス(回復力)や新分野へのチャレンジが必要になります.
「エンジニアにとって,自身のレジリエンスとは何か?」
本WGでは,メンタル面も含めた心身の回復やスキルの消耗と回復強化を理解し,自分自身と仲間の仕事持続可能性について考えたいと思います.
今目の前にある仕事だけにとらわれず,エンジニアとしての人生やキャリアも含めて広く議論しましょう!
◆想定参加人数:制限なし
◆ワーキンググループ参加者の条件:
ポジションペーパの事前提出は不要です.
どなたでも歓迎します!
◆運営方法:
オンラインとオフラインでのハイブリッドにて開催します.
◆メーリングリストのアドレス:
ss2024-eg @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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WG7:コマンドとシェルスクリプトで100億件超の気象庁アメダスデータを処理するワーキンググループ

◆リーダ:大野浩之、森祥寛(金沢大学学術メディア創成センター)
◆概要:
このWGでは、発表者らが提唱する「POSIX中心主義」に基づき、POSIX系OSが提供するコマンドやシェルスクリプトを駆使して実施する「大規模データの処理」手法について知り、実際に体験する。具体的には、気象庁が提供する100億件超のアメダスのデータからさまざまな現象を見つけ出す試みを参加者全員で行う。発表者は、WG冒頭にこのデータを入れたUSBメモリを参加者に貸与し、シンポジウム開催期間中の食事時間、休憩時間、睡眠中(場合によっては講演を聴講しつつバックグラウンドジョブとして)データ処理を遂行し、シンポジウム終了までに新たな発見を目指すチャレンジを行う。
◆想定参加人数: USBメモリの準備に限りがあるため 20名(最大30名)
◆ワーキンググループ参加者の条件:
POSIX系OSをインストールしたノートパソコンを持参すること。Linux機、macOS機なら準備は不要。Windows機の場合は、WSL2 をインストールしておくか火葬環境上に Linux を入れておく必要がある。また USB Type-A型の USB メモリを装着できる必要があるので、PCによっては変換アダプタやUSBハブが必要になる場合がある。
◆運営方法:
初日のWG時間帯に 1.5~3時間程度の説明と初期の体験を行う時間を設け、その後一度解散。2日目の午後(例:12:30-14:00)に参加者からの報告を受けるというスタイル(2部構成)。
◆メーリングリストのアドレス:
ss2024-ss @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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WG8:アジャイル開発での品質を議論しよう

◆リーダ:
永田 敦(サイボウズ株式会社)
◆概要:
このWGは、アジャイル開発の現場で起きている事例を共有しながら、品質の観点から議論をし、気づきと学びを得る“場”です。2022年から連続して行われています。前回は、アジャイル開発に興味を持たれている方、最近始めた方から、第一線のプラクティショナーやアジャイル開発以外の有識者やレジェンドまで、幅広く参加し、多様な角度からの議論がされました。また、毎月1回、スピンアウトとしてリモートで議論も続けているのも、このWGの特徴です。扱う内容は、アジャイルにおけるプロセス、品質保証、テスト、要求、プラクティス、開発技法、メトリクスなど多岐にわたります。
◆想定参加人数:15名程度
◆ワーキンググループ参加者の条件:
特になし
◆運営方法:
リーダがファシリテーションし、事例を引き出しながら参加者が議論をしていきます。
◆メーリングリストのアドレス:
ss2024-ag @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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WG9:モデリングソン

◆リーダ:
張 漢明(南山大学)、小田 朋宏(SRA)、中西恒夫(福岡大学)
◆概要:
開発対象の「モデル」の記述にお困りではないでしょうか?ソフトウェア開発における要はモデルであると言っても過言ではありません。皆さんは、どんな言語を使ってモデルを記述していますか? UML(Unified Modeling Language)はその代表的な言語です。
本ワーキングでは、参加者がグループに分かれて、ハッカソンならぬ「モデリングソン」を実施します。事前に事例を決めて、モデル規範言語の代表であるVDM、もしくは、並行性を扱うプロセス代数の代表である CSPを用いて形式仕様言語を用いた記述を行い、モデル化とは何か?形式仕様言語を用いたモデル化とは何か?について参加者の皆様と共に議論したいと思います。皆様のご参加をお待ちしております。
◆想定参加人数:10名
◆ワーキンググループ参加者の条件:
ソフトウェア開発における仕様・設計・プログラミング・テストに興味があり、モデリングに関心がある方
基本的なプログラミングと高校で習う程度の論理の知識
◆運営方法:
グループに分かれて「事例」のモデルを記述する。記述する道具は UML、VDM、CSPなどを想定しています。
内容
1日目(6月13日(木)午後)
 グループによるモデルの記述
 夜:懇親会
2日目(6月14日(金)午前)
 モデル記述を基にした議論
◆メーリングリストのアドレス:
ss2024-mo @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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メーリングリストのログを取得する方法

メーリングリストのアドレスの名前の末尾に "-ctl" を付加してこれを宛先として,メールの本文の先頭を get 1-last としたメールを送ると,ログを取得することができます.

例えば,“WG1 未来のソフトウェアエンジニアはどんな人? どうやって育成する?”の場合,メーリングリストのアドレスが ss2024-fu @ sea.jp ですから,宛先は ss2024-fu-ctl @ sea.jp,本文は get 1-last となります.

このときに,メーリングリストに登録されたメールアドレスからしか取得できませんので,ご注意ください.get の代わりに help を送ると,メーリングリストの使い方が返送されます.
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