ソフトウェア・シンポジウム 2023 in 仙台

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基調講演(1) ... 1日目(6/12) 12:45-14:00

講演題目:機器の知能化で拓く近未来医療
講演者:本間 経康 教授 (東北大学)
司会:岡本 圭史 (仙台高等専門学校)
概要:
近年の人工知能(artificial intelligence, AI)の技術的な性能向上に伴い,いろいろな分野での社会実装が進められ,医療応用も重点分野の1つとされている.とくに画像解析能力は飛躍的な進歩が報告され,さまざまな医用画像診断AIや画像誘導による治療支援技術の実装が試みられている.これらの技術が普及することで,読影負担軽減や効率化,治療効果増大,安全性向上,専門医偏在問題に対する質向上や均てん化などの効果が期待されている.本講演では先駆的な医用AIの代表例を紹介するとともに,臨床応用に向けた課題や技術者の皆様への期待などを,展望とともに考察する.

基調講演(2) ... 1日目(6/12) 15:15-16:30

講演題目:ひと・地域・文化・産業をつなぎはぐくむ秋保ワイナリーの実践
講演者:毛利 親房 氏 (秋保ワイナリー/仙台秋保醸造所)
司会:福川 優 (パイオニアシステムテクノロジー)
概要:
・秋保ワイナリー設立の経緯
・秋保ワイナリーの紹介、目指すもの、異業種との連携
・東北の新たな観光ブランド「テロワージュ東北」とは
・東北が苦手なインバウンド対応とAiを活用したコンシェルジュサービスの構想

基調講演(3) ... 3日目(6/14) 13:30-14:45

講演題目:Planetary Locomotion -流体力を利用した新しい惑星探査手段の提案-
講演者:永井 大樹 教授 (東北大学 流体科学研究所)
司会:小楠 聡美 (HBA)
概要:
現在,NASAを中心として火星の本格的な探査に注目が集まっている.特に1昨年にNASAは大型のローバーとともに火星にヘリコプターを送り込み,その実証試験を開始した.火星のように大気のある惑星については,同じように飛行体(飛行機,ヘリコプタなど)を送り込むことで,探査範囲が劇的に広がる.このことは将来,人類が宇宙に進出していく上で非常に有効な探査手段と言える.ただし,火星は地球と比べて大気が薄く,飛行体の開発には様々な革新技術が必要である.特に地球から遠く離れており,人の手による操縦も出来ず,またGPSも存在しないため,高度な自律飛行技術が要求される.講演では,このような困難な状況をどの様な技術で克服しているのか,また今後はどうあるべきかについて述べる.また火星だけでなく,大気を有する他の天体についても,流体力を利用した新しい探査手段についての紹介も行う.