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ソフトウェア・シンポジウム 2025 で 20 年目を迎えるワーキンググループでの活動は,ソフトウェア技術にまつわるさまざまなテーマや課題に関する発表,議論を行うことで,参加者やグループがそれぞれの方向性を見いだしていくための場です.昨年から継続して,参加者のさまざまな要望に応えるために,ワーキンググループ (Working Group : WG) の他に,チュートリアル (Tutorial Session : TS) も用意しました.

今回はハイブリッド開催となりますので,開催時間はワーキンググループ毎に違います.概要,運営方法,開催時間を確認のうえ,興味のあるワーキンググループにご参加ください.ワーキンググループに申込み後、メーリングリストに登録します.リーダやメンバのみなさまとのやり取りに活用してください.多くのみなさまの参加をお待ちしております.

WG名前
WG1 (ag) アジャイル開発での品質を議論しよう
WG2 (et) エンジニアのトリセツ #9 「GAI (生成AI) のトリセツを考える」
~ GAI君はチームメンバになれるか? ~
WG3 (mo) モデリングソン
WG4 (td) 技術的負債との付き合い方をソフトウェア保守開発プロセスから考える
WG5 (qa) SigSQA分科会新しい品質保証のかたちを目指してSS2025
WG6 (az) ABCZ擬人化方式を用いた「ものグラミング2」向け
IoT機器開発手法の実体験ワーキングループ(略称:ABCZワーキンググループ)
WG7 (se) ソフトウェア開発のシンギュラリティとエンジニアの行方
WG8 (re) システム要件と問題空間設計
TS名前
TS1 (te) ソフトウェアテストプロセスをAIの力で進化させる:実践的アプローチ

(順序不同,英字二文字は略称)
メーリングリストのログを取得する方法

WG1:アジャイル開発での品質を議論しよう

◆リーダ:
永田敦(サイボウズ株式会社)
◆概要:
このWGは、アジャイル開発の現場で起きている事例を共有しながら、品質の観点から議論をし、気づきと学びを得る“場”です。
2022年から連続して行われています。
前回は、アジャイル開発に興味を持たれている方、最近始めた方から、第一線のプラクティショナーやアジャイル開発以外の有識者やレジェンドまで、幅広く参加し、多様な角度からの議論がされました。また、毎月1回、スピンアウトとしてリモートで議論も続けているのも、このWGの特徴です。
扱う内容は、アジャイルにおけるプロセス、品質保証、テスト、要求、プラクティス、開発技法、メトリクスなど多岐にわたります。さらに、AIに対する品質保証などもテーマの対象になります。
◆想定参加人数:
15名程度
◆ワーキンググループ参加者の条件:
特にありません
◆運営方法:
リーダがファシリテーションし、事例を引き出しながら参加者が議論をしていきます
◆メーリングリストのアドレス:
ss2025-aj @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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WG2:エンジニアのトリセツ #9 「GAI (生成AI) のトリセツを考える」
   ~GAI君はチームメンバになれるか?~

◆リーダ:
松尾谷 徹 (デバッグ工学研究所)
増田 礼子 (フェリカネットワークス)
古畑 慶次 (生産経営研究所)
辻 達諭 (L&Cトレーニング)
森本 千佳子 (東京理科大学)
片山 立 ( 夢・アーキテクティング工房)
◆概要:
LLM (大規模言語モデル) と GAI (生成AI) は,破竹の勢いでさまざまな分野に浸透し,拡大しています.このWGでは次の2つの観点から議論し,「GAI君のトリセツ」を考えます.
・GAI君の利用は個人にどのような影響を及ぼすか
 エンジニアとしてのキャリア形成,自己効力感(self-efficacy),利用する際のリスクなど
・GAI君の利用はチームにどのような影響を及ぼすか
 GAI君の利用はチームを崩壊させるのではないか?
GAI君の利用により,メンバの個人主義的傾向がさらに強化され,チームの機能の弱体化が考えられます.これは,組織にとっては問題なので,GAI君の影響と運用の仕方について考える必要があります.
GAI君の利用は,これからの個人とチームの働き方に影響を及ぼします.つまり「働き方が変化する=エンジニアのトリセツが変化する」ことになります.どのような変化なのかは,局面で多様であり誰にも予測できませんが,この変化の波を乗り越えて行くため情報交換をしましょう.
今目の前にある仕事だけにとらわれず,エンジニアとしての人生やキャリアも含めて広く議論しましょう!
◆想定参加人数:
制限なし
◆ワーキンググループ参加者の条件:
ポジションペーパの事前提出は不要です.
どなたでも歓迎します!
◆運営方法:
オンラインとオフラインでのハイブリッドにて開催します.
◆メーリングリストのアドレス:
ss2025-et @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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WG3:モデリングソン

◆リーダ:
張 漢明 (南山大学)
小田 朋宏 (SRA)
中西 恒夫 (福岡大学)
◆概要:
 開発対象の「モデル」の記述にお困りではないでしょうか?ソフトウェア開発における要はモデルであると言っても過言ではありません。皆さんは、どんな言語を使ってモデルを記述していますか?本ワーキンググループでは、ハッカソンならぬ「モデリングソン」を実施します。何かモデリングの題材を決めた上で、「生成AIによる支援を前提にしたモデリング」「形式手法による支援を前提にしたモデリング」「UMLや自然言語記述を前提にしたモデリング」などでグループに分かれて、モデリングの未来について参加者の皆様と共に議論したいと思います。皆様のご参加をお待ちしております。
◆想定参加人数:
10名
◆ワーキンググループ参加者の条件:
ソフトウェア開発における仕様・設計・プログラミング・テストに興味があり、モデリングに関心がある方
◆運営方法:
グループに分かれて「事例」のモデルを記述してモデリングについて議論する。
内容
1日目(6月12日(木)午後)
 グループによるモデルの記述
 夜:懇親会
2日目(6月13日(金)午前)
 モデル記述を基にした議論
◆メーリングリストのアドレス:
ss2025-mo @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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WG4:技術的負債との付き合い方をソフトウェア保守開発プロセスから考える

◆リーダ:
伊藤順一 (ソフトウェア・メインテナンス研究会)
◆概要:
ソフトウェア・メインテナンス研究会では、ソフトウェア保守開発を続ける中で増加する技術的負債について、負債の実体、負債を生まない予防策や負債を軽減するための解消策を研究してきました。
また、昨年から、改訂された国際規格「ソフトウェアライフサイクルプロセス保守 ISO/IEC/IEEE 14764:2022」の日本語解釈に取り組んでいます。現状の保守開発プロセスを整備することが、負債の予防や解消に有効だと考えているからです。
ワーキングでは、研究成果と国際規格の保守開発プロセスなどを参加者と共有し、プロセスの視点から負債の予防や解消に繋がる有用な活動やタスクがあるかをディスカッションしたいと思います。
技術的負債で悩んでいる方、技術的負債や保守開発プロセスという言葉に興味がある方は是非ご参加ください。
ワーキングの構成(案)
・技術的負債の研究成果の紹介
・ソフトウェア保守開発プロセスの紹介
・参加者の職場での技術的負債の紹介
・技術的負債とプロセスの有効性のディスカッション
◆想定参加人数:
15名程度
◆ワーキンググループ参加者の条件 :
「参加条件」及び「ポジションペーパの準備」はありません。
参加者が直面した「技術的負債」で印象的だったものがあれば、事前にメモしておいてください。
◆運営方法:
ハイブリッドでの開催を予定(想定)しています。
◆その他:
開催日時は次の通りを予定しています。
2025/6/12(木) 14:00-17:00
2025/6/13(金) 9:15-12:45
◆メーリングリストのアドレス:
ss2025-td @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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WG5:SigSQA分科会新しい品質保証のかたちを目指してSS2025

◆リーダ:
三輪東(SCSK)
◆概要:
JaSST'25Tokyoで好評を博した「名前もなきQA探索」第二弾ワークショップを開催します。より良いQA活動を行うために必要なものは何かを一緒に探索してみませんか。 本来の目的志向であるはずのQAの仕事は、非常に幅広く,エンジニアリングのみならず経営的な観点など多様な知識が求められると我々は考えます。目的志向から始まったはずのQAが,気づけばプロセスを避けるだけで起こる事例を覚えておくこともよくあります。
◆想定参加人数:
10名
◆ワーキンググループ参加者の条件:特にありません
◆運営方法:
オンライン開催です.フリーで活用できるツールを利用します.詳細はWG参加者に別途ご連絡いたします.
◆メーリングリストのアドレス:
ss2025-qa @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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WG6:ABCZ擬人化方式を用いた「ものグラミング2」向け
IoT機器開発手法の実体験ワーキングループ(略称:ABCZワーキンググループ)

◆リーダ:
大野浩之 (金沢大学学術メディア創成センター)
森祥寛 (金沢大学学術メディア創成センター)
◆概要:
われわれは、IoT機器を「マイクロコントローラ」「シェルスプリクト」「クラウド上のサービス」に分けて構成し、それぞれのパートはそれぞれが得意とすることに注力し、そうでない場合は他のパートに任せる「ものグラミング2」という手法を提案している。この方法では、それぞれのパートに「してよいこと」と「すべきでないこと」が生じるが、初心者には、IoTデバイスを作りたいという意志とは裏腹にどうしてよいかわからないという問題が生じやすかった。そこで、これらのパートに「アリス」「ボブ」「キャロル」といった擬人化したキャラクタを用意し、これらの「キャラ」になりきった3人がチームを作ってIoTデバイスを製作する「ABCZ擬人化方式」を導入した。このワークショップではこの擬人化方式の体験を通して安全で安心なIoTデバイスの作り方についての議論を深める。
◆想定参加人数:
20人くらい
◆ワーキンググループ参加者の条件:
参加者はPOSIX系OSをインストールしたノートパソコンを持参すること。Linux機、macOS機なら特段の準備は不要。Windows機の場合は、WSL2 をインストールしておくか仮想環境上に Linux を入れておく必要がある。シリアルポートを使うので Linux on WSL2 の場合は usbipd の導入などが必要になるがこれは初日の説明を受けてから作業を行なっても問題はない。また、USB Type-A ケーブルで Arduino を提供するので、最近のノートPCで Type-Cポートしかない場合は、TypeA-TypeC 変換アダプタが必要になる
◆運営方法:
初日のWG時間帯に1.5~3時間程度の説明と初期の体験を行う時間を設け、その後一度解散。2日目に参加者からの報告を受けるというスタイル(2部構成)で実施する予定。
◆メーリングリストのアドレス:
ss2025-az @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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WG7:ソフトウェア開発のシンギュラリティとエンジニアの行方

◆リーダ:
米島博司 (Performance Improvement Associates)
◆概要:
生成AIの急激な進化は、ソフトウェア開発の風景を大きく変えています。しかし、私たちソフトウェアエンジニアが直面する変化は、それだけにとどまりません。
本質的な問いは、「人間とシステムの関係がどう変わるのか」、「その中でエンジニアはどうあるべきか」です。
従来のスキルや経験の延長では通用しない時代。エンジニアは「問いを立て、価値を再構築する存在」への変容を求められています。
ここで立ち止まり、「エンジニアの存在意義」を問い直しませんか。共に未来を創る議論をしましょう。
◆想定参加人数:
8~10名
◆ワーキンググループ参加者の条件:
オンライン開催です。事前に自己紹介を兼ねたポジションペーパーを提出してください。
◆運営方法:
ワークショップ形式の全員参加による議論
◆メーリングリストのアドレス:
ss2025-se @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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WG8:システム要件と問題空間設計

◆リーダ:
田中康 (有限会社ケイプラス・ソリューションズ / 奈良先端科学技術大学院大学)
◆概要:
本ワーキンググループは、システム要件が問題空間の設計から導かれることを確認します。題材として「換気扇自動作動システム」を取り上げます。従来の要求工学のアプローチである要求の収集や分析ではなく、また、実現手段をイメージした仕様の記述ではなく、問題空間を設計することにより解空間におけるシステム仕様が導出できることを検証します。問題空間の分析・設計手法として、PRePモデルを活用します。
◆想定参加人数:
8名
◆ワーキンググループ参加者の条件:
事前に「換気扇自動作動システム」の要求仕様を各自でご検討いただけることが好ましい
◆運営方法:
PRePモデルの簡単な説明の後、ワークショップ形式で取り組みます ◆メーリングリストのアドレス:
ss2025-re @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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TS1:ソフトウェアテストプロセスをAIの力で進化させる:実践的アプローチ

◆リーダ:
小楠 聡美 (HBA)
根本 紀之 (個人)
◆概要:
AI環境を使って探索的テストの観点を探ったり、デシジョンテーブルを作ってみたりすることなどを、実際に皆さんに会場で体験していただくことで、AIをソフトウェアテストプロセスに活用し、効率的にテストするポイントを学んでいただきます。
◆想定参加人数:
15名
◆ワーキンググループ参加者の条件:
LLMを活用したソフトウェアテストに興味のある方(初心者向け)
◆運営方法:
現地のみ
◆メーリングリストのアドレス:
ss2025-te @ sea.jp (ログを取得する方法については,こちらをご参照ください.)
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メーリングリストのログを取得する方法

メーリングリストのアドレスの名前の末尾に "-ctl" を付加してこれを宛先として,メールの本文の先頭を get 1-last としたメールを送ると,ログを取得することができます.

例えば,“WG1 アジャイル開発での品質を議論しよう”の場合,メーリングリストのアドレスが ss2025-aj @ sea.jp ですから,宛先は ss2025-aj-ctl @ sea.jp,本文は get 1-last となります.

このときに,メーリングリストに登録されたメールアドレスからしか取得できませんので,ご注意ください.get の代わりに help を送ると,メーリングリストの使い方が返送されます.
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