©下関観光コンベンションセンター

基調講演(1) ... 1日目(6/10) 12:45-14:00

講演題目
ドローンが切り拓く「空飛ぶソフトウェア」の世界
秋葉良和
講演者
秋葉 良和 氏 (株式会社A-commerce 代表取締役、ドローンインストラクター)
概要
ドローンは「空飛ぶコンピューター」として、ソフトウェアによって制御される新たな社会インフラへと進化している。本講演では、数百機のドローンを同期させるドローンショーや災害現場、空撮、農薬散布等の運用事例をもとに、分散システムやリアルタイム制御といった技術の実践を紹介する。ドローン産業を通じて、ソフトウェアが現実世界をどのように変えていくのかを展望する。

基調講演(2) ... 2日目(6/11) 17:00-18:15

講演題目
ヘルスリテラシーを高めるためには ~これからのAI・ソフトウェアに期待していること~
金子法子
講演者
金子 法子 氏 (針間産婦人科 院長)

基調講演(3) ... 3日目(6/12) 13:30-14:45

講演題目
都市部および山間部における避難支援システムへのマルチエージェントアプローチ
神林靖
講演者 神林 靖 氏 (山口東京理科大学 教授)
概要
災害発生時に避難経路を提供する避難支援システムについて研究を行ってきた。代表的な3つのシステムについて報告する。地震などの災害により通信基地局が機能停止した場合,インターネットを用いたスマートフォンの利用は著しく制限される。通信インフラが麻痺した状況下では,交通機関の状況や家族・友人の安否といった情報を収集することが困難である。この問題に対処するために,われわれは,静的エージェントを搭載したスマートフォンとモバイル・アドホック・ネットワーク(MANET)上の移動エージェントからなる避難誘導システムを提案した。ある移動エージェントは情報収集を行い,更に別の移動エージェントは収集された情報を拡散することで,動的に変化する環境においても,ユーザにとって最適な避難経路を提示することが可能となる。たとえば津波や高潮が発生した場合,標高の低い地域は浸水する可能性がある。そのため避難支援システムは,状況に応じてより高い標高の経路を選択して安全な場所へ誘導する必要がある。
このスマートフォンベースのシステムは都市部では有効に機能する可能性がある一方,山間部などの過疎地域では,スマートフォンによるMANETの構築が困難であり,避難者が状況に関する情報を取得できない可能性がある。この課題に対応するため、無人航空機(UAV)を用いた避難支援システムも提案した。このシステムでは,2種類のUAVを用いて,一方のUAVは道路状況の調査および被災者情報の収集を行い,もう一方のUAVが収集した情報に基づいて避難者を誘導する役割を担う。
UAVによる避難誘導は過疎地域でこそ有効であるが,人口の多い都市部では現実的ではない。現実環境においてアドホックネットワークを実装することは多くの課題を伴い、実用化が困難である。そこでわれわれは,アドホックネットワークを利用する代替手段としてSSID(Service Set Identifier) を用いて避難に必要な最小限の情報を送信する手法も提案している。技術的に実装が容易なだけでなく費用の面でも実装が容易だからである。この方法は,多くのUAVに標準搭載されているSSID ブロードキャスト機能のみを利用して,橋梁崩落や火災等により通行不能となった危険地点の位置情報を避難者に通知する。避難者はオフラインで利用可能な経路選択アプリケーションを使用して危険地点を回避する経路を動的に選択できるのだ。これらの手法の実現可能性を検証するため,ネットワークシミュレータを用いた実験を行っている。少数のUAVであっても有用であると確信している。
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