SEA新春教育フォーラム
SEA New Year Forum

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開催案内を引用してレポートに代えます。

第15回 SEA新春教育フォーラム2007(満20年記念) 報告
〜 教育ノウハウの継承と発展 〜
主催:教育分科会(sigedu)

ソフトウエア技術者協会SEA恒例の新春教育フォーラムを下記の要領で開催しました。
 ソフトウエア技術者協会は、ソフトウエアの実務者あるいは研究者が、組織の壁を越えて、各自の実践技術や研究成果を自由に交流しあうための場として,1985年12月に設立されました。
 SEAの教育分科会(SIGEDU)は、ソフトウエア技術者教育を主なテーマとして、教育方法の実践技術と研究成果の移転に取り組み、ほぼ満20年の時期に今回の新春教育フォーラムを迎えることになりました。
 今年はソフトウエアの生産技術、品質管理を確立するために、組織の内外で尽力してきた団塊の世代が定年退職し、それに代わって新入社員の採用数が増加する年です。カリキュラム、ISD、CBT、ITスキル標準を推進してきた教育要員も例外ではなく、急速に世代交代が進みます。
 基調講演者及びパネリストとして、多彩な専門家が登壇され、フロアを交えた新春にふさわしい新鮮な議論が展開されました。

1.開催日時
 2007年1月26日(金) 13:30〜17:00

2.開催場所
 全国情報サービス産業厚生年金基金(JJK) 会議室7F−B
 東京都中央区築地4−1−14
 http://www.jjk.or.jp/info/guidemap.html

3.実施内容とスケジュール(敬省略)
13:00 開場・受付開始
13:30 開会挨拶 実行委員長 君島 浩(防衛省)
13:40 ■ 基調講演「21世紀型動物園〜展示科学と実践型教育」 新宅 広二(東京コミュニケーションアート専門学校)
新宅氏は、動物行動学が専門で、老若男女や学校教員などの多様な来園者に教育的対応をする上野動物園解説員を経験されました。遊園地と混同されがちな動物園・水族館で教育機能の研究・標準化で社会的に貢献されています。また、勤務先の専門学校は、犬からイルカまで幅広い動物の演技指導や飼育の専門家を育成しています。IT分野の我々に、幅広い観点で示唆を与えてくださいました。
14:50 ■ パネリストポジションスピーチ(お一人20分) 司会者 君島 浩
パネル討論のパネリストが教育ノウハウの継承あるいは発展について、問題提起あるいは改善策提言をしてくださいました。
● 「ASTDのeラーニングID認定コースの紹介」 金久 洋子(株式会社ジェーイーティー代表)
 金久氏はコンピュータの支援事業を経営しつつ、IDの調査・推進活動に取りくんでいます。米国訓練育成学会ASTDのeラーニングID認定コースを自ら受講し、日本での普及策に取り組んでいます。IT産業の立場です。

● 「真面目コンピュータゲームの開発現場」 柴田 賀盆(ゲームデザイナー、株式会社エディット、株式会社ハートビーツ 取締役)
 柴田氏は、娯楽用コンピュータゲームと共に、金属会社や金融機関から受注した真面目コンピュータゲームも開発しています。ゲーム開発のノウハウの伝承や真面目ゲームについて紹介します。実務者の立場です。

● 「道徳の科学と教育」 岩佐 信道(麗澤大学、道徳科学研究センターセンター長)
 岩佐先生は、教育心理学及び道徳教育が専門です。一世風靡した廣池千九郎博士のモラロジーの伝統と、ハーバード大学のコールバーグ教授のノウハウを中心に、道徳教育論を紹介してくださいました。理論家の立場です。
16:50 ■ パネル討論「教育ノウハウ継承のここが問題、これが解決策」
パネリスト: 岩佐 信道、金久 洋子、柴田 賀盆、新宅 広二(五十音順)

座   長: 鈴木 克明(熊本大学大学院 教授システム学専攻長)
       日本初の教授システム学のeラーニング方式の大学院を開設したばかりです。
       主に社会人大学院生を指導している立場です。
17:50 終了挨拶 ソフトウエア技術者協会幹事 篠崎 直二郎(NECソフト)
都合により、テーマや講師の変更がありえます。閉会後、懇親会を行います。(別会費)