環境分科会 (SIGENV)

=======================================================================
                 SIGENV PostSS Workshop '97
	CRCカードを手法を用いた開発事例を題材に
                     SEA-SIGENV(環境分科会)
=======================================================================

CRC (Class/Responsibility/Collaborator) とは,クラス(オブジェクト)
ごとに1枚のカードを割り当て,そのクラスの果たすべき責務,その責務を
実現するために必要とする協力者(クラス)などの情報を順次書き込んでいく
作業を中心とした,発見的なオブジェクト指向分析/設計手法です.

手順としては,まず既知のクラスを洗い出し分析の出発点とします.
次にクラス間の関係とやり取りを場合ごとに「シナリオ」化します.
更にこれをシミュレートしながら矛盾発見と妥当性を検証します。
この過程で未知のクラスを見い出し,その責務を明らかにし,協調や
継承の関係を整理していくという方法を取ります.

この手法は、非常に単純かつ体験的な手法であるため,

(1) オブジェクト指向の教育と導入に向いている.
(2) グループ内で協調作業を行なう過程で共通の理解と意識合わせができる.
(3) クラス毎に人を割り当てシナリオを演ずることにより分析/設計
    の矛盾と妥当性を身をもって体験できる.

など他の手法にない長所を備えることが評価されている反面,これまでは
日本では実際に開発に適用されたという事例を目にすることが,ほとんど
ありませんでした.

今回のワークショップでは,同手法を用いた開発事例を2例ご報告いただき,
同手法を実際の開発に適用する際に見られる効果や問題点/留意点について,
さまざまな視点から討論を行なうことを主眼と致します.

CRC カード手法に興味のある皆様の御参加をお待ちしております.

開催要領 :

 1. 期日: 1997 年 6 月 21 日(土)9:30 - 17:30

 2. 場所:
	リーバーサイドホテル 会議室
          〒860 熊本市紺屋今町4-12 TEL:096-355-3110

 3. プログラム:
	9:30  - 10:00 : オープニング(CRCの紹介)
	10:00 - 11:00 : 事例報告1
			中規模開発と CRC
        		  - 分析フェーズにおける利点と罠
        		  - CRC と開発プロセス
	11:00 - 12:00 : 事例報告2
			オブジェクト指向をどう現場に導入すべきか !?
        		  - 分析/設計フェーズにおけるCRCとドキュメント
        		  - グループ開発とCRC
	12:00 - 13:00 : 昼食
	13:00 - 14:00 : 発表の質疑応答
	14:00 - 17:15 : 討論(2‾3のテーマ設定)
	17:15 - 17:30 : エンディング

 4. 交通:
          熊本空港から熊本交通センターまでバスで40分程度,もしくは
          JR 熊本駅から熊本交通センターまでバスで10分程度.
          熊本交通センターから会場までは徒歩15分程度.

 5. 定員: 15 名 (定員になり次第,締め切らせていただきます)。

 6. 費 用: 6,000 円 (SEA 正/賛助会員/一般とも)。
      当日受け付けにてお支払い下さい。

 7. 申込方法: 参加申込書にご記入の上,97 年 6 月 13 日(金)までに
                 下記申込先 (SEA 事務局) 宛にお送り下さい。

 8. 申込み先:
        〒160 東京都新宿区四谷 3-12 丸正ビル 5F ソフトウェア技術者協会
        TEL: 03-3356-1077, FAX: 03-3356-1072, E-mail: sea@sea.or.jp


SEA(ソフトウェア技術者協会)のホームページ(www.sea.jp)へ戻る

SIGENVへのコメント, 質問, 提言は sigenv-info @ sea.or.jp へお願いします。