SEA関西−教育分科会ジョイントフォーラム
Joint Forum with SEA Kansai

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第8回 SEA関西−教育分科会ジョイントフォーラム2004 報告
主催:SEA関西&SEA教育分科会(sigedu)

(レポート:防衛庁海上幕僚監部 教育課 君島 浩氏)
 いつもは、短時間の発表とパネル討論をすることが多いが、今回は比較的長時間のセミナーを2件実施するプログラムである。
■ プログラム ■
13:30 受付

13:40 実行委員長挨拶:  篠崎直二郎(NECソフトウエア)

13:40-15:20 「インストラクショナルデザインセミナー〜海上自衛隊のeラーニングTips(コツ)〜」
防衛庁海上幕僚監部 教育課 君島 浩

発表がイントラネットで別室や別地域にも放映され、録画して再放映されることを了承した。


質疑応答はあまり記録していないが、その一部は次のとおりである。

中野秀男(大阪市立大学教授):この発表は教材開発が中心であるが、私は対面型の授業に興味がある。対面型のはないのか。

君島:CBTの手引書には載せなかったが、通常の教官手引書には載せるつもりである。

大西隆夫(日本コンピュータ・システム):回線容量の見積りも大切だが、私が遠隔教育をした時はサーバの性能不足で失敗した。サーバもいろいろな用途に併用するとすぐ性能不足になるので、見積りのコツが必要である。

君島:ありがとうございます。

柳原秀基(大阪市立大学院生):危機対処の話題が説明されていたが、危機を察知するような、例えばエンジンの異常音に気づかせるはあるか。

君島:そのものがあるかどうか分からないが、その種のCBTかオーディオ教材は昔からあるように思う。

柳原秀基:海上自衛隊にはCBTの専任チームがあるのか。今後作る予定か。

君島:ないこともないが回答できない。

堀江(近畿新映像マルチユース協議会):「教員の教育」という話題があったが大切だと思う。学校でも教員への>IT教育が推進されている。

君島:その場合にもISDが必要である。MS Officeを教育すればよいというものではない。職員室で行う作業、教室で行うコンピュータ利用を分析すべきだ。もしも学習管理システム、例えばWebCTを使うなら、MS Officeを教えるよりこれらの応用ソフトウエアをまず教える方が無駄がない。

堀江:学校教育との違いを述べたと思うが、学校の教育改革についてどう思うか。

君島:ほかの省庁のことは批判しづらい。文部科学省の役人がせっかく大学の教育改善という施策を出しても、大学側では教育改善の「研究」にしてしまうというような問題がある。この点は同じ役人として文部科学省を弁護したい。
 

15:30-17:00 「大阪市のIT拠点構想と教育」
     中野秀男(大阪市立大学)

 中野先生は必ずしも有名でないIT技術を見つけて、かつ地域の人間関係を開拓して、斬新な人脈・ネットワーク活動をする情熱家である。また、公立大学がややもすると忘れがちな地域のための大学ということに集中している。発表では発表内容に密着した形でさりげなくソフトのデモがされた。遠隔地でこの行事を視聴している人とビデオ付きチャット機能で交信したりした。

 中野先生のウエブサイトには授業済みの情報セキュリティ講座の発表再生教材がある。

http://www.media.osaka-cu.ac.jp/~nakano/SecurityLec/

以上