昨年のソフトウェアシンポジウムでは、ソフトウェアテストの結果としての問題 (残バグによる市場問題)の分析について議論を実施した。本年度は、 ソフトウェアテストの現場の具体的な問題を取り上げて議論していく。
* マネージメントからの視点で、部下/配下(協力会社含む)のモチベーションを維持する施策の検討
* モチベーションのアンチパターン(モチベーションが下がり、パフォーマンスが低下する原因について)
* どちらも一般的な開発者ではなく、テスト技術者に限定する
* 受入テスト担当者の業務知識(Domain知識)の効果的な修得方法
(現場の業務に接することが一番良いが、機密上の問題で駄目と言われるケースが多くなってきている。
仕組みを書いたドキュメントを用意するが、業務を実経験しているわけではないので、シンドイ)
* 回帰テストの自動化
(月に1度ペースでリリースしている製品に対して回帰テストの自動化を実施してみたが、
実際にはスクリプトのメンテナンスで工数を抑えることは出来ていない。
我々のグループでは回帰テストは自動化に向かないのではといった意見もでている。
メンテナンスの問題などあるが、変更の少ないコアな機能については回帰テストを
自動化することは有効と考えているため効率的な実施方法について議論したい)
* 何から初めてどこで終えるか
(リリース直前に受入テストのバグが連発して、ドタバタした、という事件があった。
ソフトウェアテストは有限の期間で行わなければならないが、これで完璧(バグゼロ)、
にはならないのがテストである。したがって、何から初めて、どこで終えるかというのは重要な課題)
* リスクベーステスト
(進捗遅延、多発する変更要求などのしわ寄せが影響して計画通りの(本来必要な)
テストが行えない局面で、我々は、何のテストをどこまで実施していくべきかを
決めて対応しなければならない。このことを検討し、決定していく過程で、
どのような情報を拠り所にして、どのように決めるのが適切なのか、
その時の前提条件は何か、注意するべき事項は何なのか、等を議論する)
* ソフトウェアテストの効果の定量化
(テストだけに限った話ではないが、ソフトウェアの品質改善活動における効果を定量化するのに困っている。
それに関して、議論し突破口を見つけたい)
* ソフトウェアテストの見積もりの定量化
(どこの現場でも困っている問題と思われる)