このイベントのきっかけは,"Waterfall 2006 Conference at Naigarafalls on April 1st" と題された Joke Web Site でした.アメリカが Joke で来るなら こちらは真面目にプロセスモデル問題を議論しようというのが,今回の企画の主 旨です. Waterfall Model の名前(および悪評)は,すでに十分すぎるほどソフトウェア コミュニティに広まっていますが,1970年夏の Wescon 会議で発表され,1987年 の ICSE-9 で Most Influential Past Paper Award を受賞した Winston Royce の原論文を読んだ人はそれほど多くないように思われます. 今回の Forum では,まず,JAIST の落水先生に,ソフトウェア工学研究者の立 場から Royce の論文が示唆として含んでいたプロセスについてのさまざまなア イデアについて,またそれらのアイデアがその後どのように具体化されてきたか について解説していただきます. そして,休憩をはさんで,3人のパネリストに,それぞれ異なる視点からのプロ セスモデル論をお話いただきます.平鍋さんはアジャイル開発を実践されている 立場から,伊藤さんはプロセス支援ツール開発者の立場から,そしてわたし(岸 田)は長く心中に暖めてきたフラワーモデルの視点から,それぞれ問題提起を行 います. それを受けて,会場の参加者の方々を交えて,これからのソフトウェア開発のあ り方について,時間の許す限り,インフォーマルでホットな議論を繰り広げたい と考えています. 当日が4月の新年度スタートの日にあたっていることを勘案して,Forum の時間枠 を 16:00 開始,終了は 20:30 までという変則的なかたちにしました.休憩時間に は簡単な飲み物と軽食を用意する予定です. ふるってご参加ください. ------------------------------------ SEA Forum April Waterfall Model 再考(最高?) 主催: ソフトウェア技術者協会(SEA) http://www.sea.jp/ ------------------------------------ W.Royce が,いわゆる“Waterfall Model”論文を1970年に発表してから,早いも のでもう35年が過ぎました.その後いくつものソフトウェア開発プロセスモデル が発表されていますが,Waterfall は,現在でも,特に大規模プロジェクトにお いては,基本となる開発モデルとして使われているようです.  しかしながら,原論文に提示されているフィードバック付の逐次型開発プロセ スモデルは,その後の環境変化に応じてさまざま々な解釈がなされ,多様なプロ セス実装が行われています.  今回は,この“Waterfall Model”の概念的フレームワークを,もう一度原論文 に立ち戻って理解するとともに,その後の開発プロセスモデルの変遷を,最近の アジャイルプロセスまで含めて展望し,ソフトウェア開発の現状と将来につい討 論するフォーラムを企画しました.  『W.Royce がその論文で提起した大規模ソフトウェア開発管理の問題に対する   提案を,その後の技術発展やコンセプトの進化をふまえて検討し,ソフトウ   ェア工学40年の歴史で整理された見解を踏まえて,今そして明日何をなすべ   きかについて考え行動するかを,参加者のみなさんと一緒に考えてみたいと   思います. (落水)』  春一番の楽しい討論が期待されます.多数の方々の参加をお待ちしています.  参考:W.Royceの原論文(スキャンイメージです)  http://www.cs.umd.edu/class/spring2003/cmsc838p/Process/waterfall.pdf ***************** 開 催 要 領 ***************** 1.日時:4月3日(月) 16:00〜20:30 2.プログラム      15:30 - 16:00 受付     16:00 - 17:30 講演:“Waterfall Model”再考            落水 浩一郎 (北陸先端科学技術大学院大学)     17:30 - 17:45 とりあえずの質疑応答              17:45 - 18:15 休憩     18:15 - 20:30 討論:ソフトウェア開発の現状と将来を考える        コーディネータ:田中 一夫 (SEA 代表幹事)                  パネリスト: 平鍋 健児  (チェンジビジョン)              伊藤 昌夫  (ニルソフトウェア)                落水 浩一郎 (北陸先端科学技術大学院大学)              岸田 孝一  (SRA先端技術研究所) 3.会場:全国情報サービス産業厚生年金基金(JJK)会館 2F B会議室           (東京都中央区築地4-1-14)          http://www.jjk.or.jp/info/guidemap.html 4.定員:50名 5.参加費:    SEA正会員 2,000円, SEA賛助会員 3,000円, 一般 4,000円 6.申込み方法:    下の申込み票に必要事項を記入し,SEA事務局 sea@sea.or.jpまで e-mail(テキストメールのみ: HTMLや添付ファイルは不可)で お申込みください.    折り返し受付確認の mail を返信します.    当日会場1階の受付デスクで,受付番号とお名前を申し出てください. 入館証(バッジ)をお渡しします.    参加費は当日現金でお支払いください.領収書をさしあげます. -------------------------------------------------------------------------   SEA Forum April (4/3 @ JJK会館) 参加申込み (  年  月  日)   氏名:          ふりがな(           )   所属:   住所:   電話・FAX:   E-mail:   種別(いずれかにチェック):        □SEA会員(No.    )        □SEA賛助会員 (会社名:   )        □一般 -----------( Mail to: sea@sea.or.jp テキストメールに限る )-----------


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Updated: Fri Mar 10 15:58:53 JST 2006